(東大)ジェンダー・セクシュアリティ関連の授業が増える!
こんにちは。Kです。3月も下旬に差し掛かり、新学期の準備を始めている人も多いのではないでしょうか。特に新入生は、これからどんな授業に出会えるのかも全く分からず、ツテがなくてどうしていいか分からない、という人もいるはずです。わたしも地方から上京して、今思えば全然知らないことだらけで、損してしまったなと感じることもあります。
実は、今年から注目の授業がたくさん増えていて、すでに授業カタログで見ることができるようになっています。この記事では、現時点で分かる情報をまとめてみました。ぜひ参考にして、拡散してください!
ちょっと自分の話
わたしが入学した2020年度に、十分にLGBTQ+関連の授業が開講されていたかといえば、そんなことはありませんでした。今でこそ大分増えましたが、当時は、マンモス授業で有名な「瀬地山ジェンダー論」と「表象文化論」という授業で扱われるのみで、地方から上京して知り合いのいないわたしは、後者については存在すら知りませんでした。「ジェンダー論」も内容は社会学的で、わたしが関心があるのはむしろ、当事者が言葉をどのように使って自分の世界を作るのかとか、政治はどういう状況なのかとか、哲学的にはどういうことが考えられるのか、といったことだったから、全然自分には合っていないと感じました。瀬地山ジェンダー論は半ば性教育のようなものだ、と教授も明言しているし、東大生にそのような場が必要であることは当然だとは思います。しかしながら(というか、だからこそ)瀬地山ジェンダー論はまずもって、非LGBTQ+当事者やシスジェンダー・異性愛の男性や女性を対象にしたものであって、当事者はメインの聞き手ではありません。わたしは単純に「履修する必要がない」と判断しました。
ちなみに、もう一つの授業「表象文化論」を担当している清水晶子先生は、クィアやLGBTQ+当事者の学生こそを聞き手として想定して授業を設計している、と明言しています。入学当初に存在を知っていたらどれだけいいか、と思います。
増加したジェンダー・セクシュアリティ関連授業の紹介
以下は、前期課程(1,2年生向け)で開講されている授業の話です。
- 2020年度まで:2本体制。
- 2021年度〜:4本体制。
- 2023年度〜:未だ正式なシラバスが出ている段階ではなく、「授業カタログ」からわかることから把握しただけだが、大幅に増加。増えた授業は以下。
- 性の政治Ⅰ・Ⅱ
- 性と身体Ⅰ・Ⅱ
- 人種とジェンダー
- フェミニズム科学論
- 全学自由研究ゼミナールでも、以下の科目が開講。
- トランスジェンダー・スタディーズ
- インターセクショナリティ理論
- 単に通るべき理論・概念として「インターセクショナリティ」を扱うわけではなくて、この概念をめぐってどのような誤用がされているのかといったことまで触れるみたい。
- 結論:普通に後期課程の学生でも履修したいし、今年の新入生が心から羨ましい。
注目の授業を時間割に!
TOPIA内のメンバーが個人で作成した時間割表です。参考にしてください!(ちなみに月曜に二つ、上で紹介していない授業が入っていますが、おすすめのものです)
TOPIAでは、新入生向けに相談会も計画予定です。5月からは勉強会も新規スタートしますし、興味をお持ちの方はお気軽にご連絡を。